京都の建築家プロ集団(大阪・滋賀・奈良・兵庫)のイベント報告

建築家プロ集団 工事進捗状況報告

 
<北山の家>
設計者 アトリエ・K 一級建築士事務所  角田暁治
日時 平成18年10月14日
所在地 京都市北区上賀茂
 
いよいよ北山の家が着工致しました。建主様のご好意により、工事経過を随時報告出来る運びとなりました。何も無い更地の敷地に建物が建つ様子をアップしていきますので、ぜひご覧下さい。
平成18年10月14日 竣工・引越し
4月から始まったこの北山の家も竣工・引渡しを向かえました。非常に落ち着いた良い雰囲気の住宅になり、建主様もお喜びでらっしゃいました。建主様自身が作ることがお好きな方ですので、これから年月を経るにつれてますます味わい深く赴きのある家に仕上げられていくのではないでしょうか。
この度は、建主様はもとより、設計者の角田氏、施工会社のサクジ工務店の皆様および関係者の方々には工事進捗報告の機会をいただき誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
それでは今後もこの北山の家の移り変わりを拝見していきたく思います。
ありがとうございました。

平成18年10月3日 外構工事-1
外部足場が取れてこれから外構工事も入っていきます。そろそろ完成に向けてラストスパートです!
玄関アプローチには石を貼っています。この質感のある素材を使用することで全体の雰囲気も良くなってきます。隣地境界にはブロックを積み始めています。

平成18年10月3日 仕上工事-2
建具の塗装工事の様子です。左の写真は仕上のペンキを塗っており、中央の写真は一度塗ったものをペーパー掛けしています。このペーパー掛けにより塗装の仕上りが全く異なります。
室内の壁や天井も随分と仕上ってきました。

平成18年9月24日 仕上工事-1
大工工事が完了に近づき、その後を引き継ぎ内装工事が入ってきました。壁のクロス仕上げの下地処理を行っています。ボードとボードの継ぎ目をパテを平らに施し、段差を無くす処理をしています。
階段の手摺が付きました!
2階テラスに木の格子が付き、手摺が出来あがりました。

平成18年9月4日 大工工事-11
そろそろ内部のボードが貼り終えてきましたので各造作棚の設置となります。この棚の寸法等も設計段階で施主との打ち合わせにより決定し、設計図に落しこみます。

平成18年8月26日 大工工事-10
おっ!外壁の仕上が横引きになりましたね。上から落ちてくる光の陰影がこちらの方が付くので職人さんにお願いして変更されたようです。内部も間仕切り壁に下地の桟を打ってます。そしてその後は右写真のように石膏ボードが貼られていきます。この石膏ボードが全て貼り終えると最後の仕上げ工事となります。

平成18年8月9日 大工工事-9
外壁の仕上が始まりました。これでほぼ外観のイメージが掴めますね。表面に刷毛引きのような縦のラインを入れることにより、より豊かな表情を演出します。
窓の養生もしっかりと(左写真)。

平成18年7月31日 大工工事-8
外壁の下地処理を行っています。釘打ち後や継ぎ目のパテ処理をした後です。とても細かく釘打ちしている様子が分かります。仕上で見えなくなる部位まで手を抜かないことが良い家創りにつながります。
2枚目の写真は天井の断熱材充填状況です。しっかり入っていますね。
3枚目の写真は床に貼り終えたフローリングをベニヤで養生しています。こういう処理を施さないと後々傷がついてしまうのです。

平成18年7月22日 大工工事-7
室内の壁には断熱材がしっかりとはめ込まれています。壁体内結露を防止させるため写真のように隙間無く充填させる必要があります。
外部は屋根工事が始まりました。材料はガルバリウム鋼鈑です。耐久性やコストパフォーマンスも高く様々なカラーや仕上げ方があるので建築家の間ではよく使用されています。

平成18年7月9日 大工工事-6
さて台風が迫っていることもあり、外部足場のネットを外しました。強風時にネットを張っていると煽られて足場が倒れる危険性があるので大工さんが事前に対処しました。外壁は通気層の上にボードが貼られました。
写真2枚目は給水給湯を事前に配管した様子です。
最後は現場の様子を撮影しました。腕の良い大工さんは整理整頓もしっかりしており現場が綺麗です。毎度毎度足を運ぶたびに思います。本当に丁寧に作られているなあと。

平成18年6月30日 大工工事-5
1階の床に断熱材が敷き込まれ始めました。この部分も見えない所ですのでしっかり確認しましょう。こちらの大工さんによって一つ一つ丁寧に隙間無く敷きこんでいる状況が分かります。
2枚目の写真は外部の迫った隣家側を先行して外壁材を張り付けました。お隣との間の足場はなるべく早く外すための処置であり、これも周囲に対する配慮の1つですね。
水切りと外壁の間に隙間がありますが、このスペースから通気層を通って空気が上方へ流れる仕組みを作っており、壁体内の湿気を流すことと夏の暑い空気は上に抜く効果があります。手間は掛かりますがちょっとしたことが良い家創りの基本となります。

平成18年6月21日 大工工事-4
外周に透湿防水シートが貼られました。これは湿気を外に出し、外からは防水する効果があります。この内側に断熱材が入りますので湿気を壁体内に閉じ込めないためのものです。2枚目の写真は外から写したものですが、縦胴縁でしっかりと押えられています。この胴縁部分が通気層になり湿気や熱を上方に流していきます。3枚目は窓枠が取りつきました。

平成18年6月11日 大工工事-3
木工事が着々と進んでいます。それと平行して排水管などの設備の隠蔽工事も行っています。壁を張り終えるまでに配管する必要があります。そして仮ではなく本当の筋交が入りました。これにより強度を確保します。左の写真はホールダウンアンカーといい、基礎と柱を金物で緊結して引き抜きの力に対抗するものです。これで基礎と柱がしっかりと繋がるのです。
 
平成18年6月4日 大工工事-2
さて外部に足場が設置されました。足場設置により外からはなかなか出来あがっていく様子を見ることは出来ませんが、足場が外れたときにはどのように変化しているのか楽しみですね。
2番目の写真は屋根の防水紙で、屋根材の下にこちらを敷いて防水します。屋根を張ってしまうと見えなくなるので事前に確認が必要です。防水紙の上には屋根材を葺くまでブルーシートで養生されており、非常に気を使っていただいている様子が確認できます。
3番目の写真は間柱の間に筋交が入るまで仮の筋交いを入れておきます。これにより施工中でも耐震を確保していきます。

平成18年6月1日 大工工事-1
本日、道路交通法の改正により駐車違反取締りが一部民間委託され、駐車監視員なる方々が従来の警察官に加え駐車取締りを行います。皆さんも重々お気をつけ下さい。
さて改正道交法をよそに現場は着々と進んでいます。上棟から本格的に大工工事に入りますが、まずは雨が入りこまないために屋根部分から始めます。現在垂木を組んでいます。上棟時とちょっと違うのが分かりますか?あまり見栄えは変わらないですが・・・。今後はこの上に野地板を貼り、防水紙、そして屋根材を葺いていきます。梅雨入り前には屋根を仕上たいですね。

平成18年5月26日 上棟式
本日上棟式です。建主様に式を催していただきました。上棟式とは建主様が職人を労う式です。これからの無事故安全、そして滞り無く竣工まで頑張っていただく思いを込めて、気持ちを形にしていただきました。
このように盛大にご用意いただき誠にありがとうございました!
さてこれから本格的な大工工事が始まります。

平成18年5月26日 上棟
棟上げです。長い養生期間を経て建て方が始まりました。骨組みの様子で家の形状がなんとなくわかるでしょうか。基礎と土台の間に基礎パッキンを入れこみ床下の土台下全体から通風を行う方法を取っています。
この方法ですとわざわざ基礎部分に欠損させる通風孔を設ける必要が無いため構造的にも良いですね。

平成18年5月9日 基礎工事-7
基礎コンクリート養生中・・・。コンクリートを打った後にしっかりと固まるまで養生期間を設定しています。短期間で作る住宅が巷には溢れていますが、こういう目に見えない部分の積み重ねが良い住宅を作るのですね。

平成18年5月1日 基礎工事-6
基礎立上りコンクリート打設後状況。アンカーボルトがしっかり中心に設置されている様子が伺えます。
現在コンクリートを固めるための養生期間。

平成18年4月26日 基礎工事-5
基礎コンクリート打設完了後。綺麗に打ちあがっています。右写真で鉄筋に巻かれている黄色いテープの下が打設ライン。ライン通りの正確な施工の様子がわかります。
この後は立上りのコンクリート打ちです。

平成18年4月26日 基礎工事-4
基礎コンクリート打ちの様子。まずは隅の入りにくい所から打設。その後全体へと打ち広げていく様子が伺えます。職人さんの持つ細長い棒のようなものはバイブレーター。これにより振動を与えコンクリートを隙間無く流し込むのです。

平成18年4月26日 基礎工事-3
配筋検査の後のコンクリート打ち直前の様子。開口部分にはしっかりと補強の斜筋が入っています。ダブル配筋にすると安心出来ますね。

平成18年4月24日 基礎工事-2
建物の底盤全体に土間コンクリートを打つベタ基礎の配筋状況です。一般の住宅のベタ基礎は鉄筋がシングルなのに対し、北山の家の基礎はダブル配筋になっています。こういった見えないところの配慮も違うのですね。そして写真では見えませんが事前にアンカーボルトも配置されしっかりとした施工を行っている様子が伺えます。当たり前のことですが、こういった一つ一つの積み重ねが質の高い家を創って行くのです。

平成18年4月21日 基礎工事-1
基礎工事が始まり、事前にしっかりと配管工事が行われています。ビニールのようなものは防湿シートです。このシートは地中から基礎上への湿気を防ぐ役割を果たす大切なシートです。そして部分的にコンクリートが打たれていますが、これは捨コンクリートです。ここに墨を記して基礎の型枠や鉄筋を配するのです。とても丁寧に工事しているのが分かります。

平成18年4月12日 地鎮祭
地鎮祭前夜は風が強く、雨が降っていました。当日は11時半より地鎮祭が始まりましたが、ちょうど雨は止んで滞りなく完了しました。そして完了後に雨が降ってくるという絶妙のタイミングでした。
さてこれより工事がスタートします!