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京都市下京区、周囲に町屋が並ぶ一角に木造3階建てのこの住宅は凛として建っている。
設計監理は吉川弥志設計工房の吉川弥志氏。間口4.1ｍ、奥行き20ｍにも満たない敷地でありながら、2世帯の家族6人が住むという厳しい条件の基、計画が行われた。1階はご両親のスペース、2階はリビングなどのパブリック、3階は寝室などのプライベートスペースといった形に階層区分けされた。敷地間口が4.1ｍに対して建物は3.3ｍということで、かなり過酷なスペースをイメージしていたが、全くといって良いほど、その間口幅を感じさせない。来場された方々は間口の寸法を感じさせない空間に驚かれていた。
プランは完全分離の2世帯ではなく玄関や、浴室洗面などは共有となっており、スペースの合理性を高めている。反面キッチン上部に吹抜けを設け壮大な空間の広がり、またトップライトとハイサイドライトから降り注ぐ光により、豊かな空間を獲得している。町屋に囲まれ約24坪の敷地に建つ住宅。圧倒的な光と風を取り入れた空間の中、これからお住まいになる建主の喜ぶ顔が浮かんでくるようだ。 |
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